マンションを購入する際の絶対押さえておくべき確認ポイント(東京都)
東京23区でマンションを購入する際に、個人的に検討材料とした情報についてのまとめ。住みやすさなどの居住環境よりも、マンションの資産価値を毀損する可能性がある震災リスクを主眼に情報を収集した。また、マンションだけでなく、戸建についても同様に参考になることがおおいはず。自分の住みたい街をいくつかピックアップしてから、下記の確認ポイントで振るい分けして、現地物件確認の流れ。最初に物件に惚れ込んでしまうと、リスクを過小評価してしまう認知バイアスに掛かるので、この方法で絞りこんで15件現地に確認して今回マンションの購入に至る。
■地域危険度マップ
- 地震が発生した場合、周りの建物倒壊危険度がどの程度あるのか
- 火災の発生による延焼の危険性があるエリアなのかどうか
- 上記2点の総合的な危険性の評価はどの程度なのか
■液状化予測図
- 過去データや砂層の堆積から相対的に液状化する可能性があるか
- 城東エリアは特に注視の必要性あり
■ハザードマップ
- 洪水による浸水の可能性があるのか
- 近くの河川がある場合は氾濫発生水位の危険性
- 避難所の場所からどの程度離れているのか
市町村のハザードマップを見る(市区町村毎に公開)
■地形図
- 立地がゼロ海抜地帯なのか
- 崖(ヘリ)なのか
デジタル標高地形図ってこんなにおもしろい! 東京都区部編|国土地理院
今回発生した熊本地震で、旧河道で液状化についての記事が出ているが、地形図や古地図を照らし合わせて危険度を判断する必要がありますね。
現在の河は、昔の位置とは異なり蛇行を繰り返して、現在の位置になっているので、マンションの立地が河の近くなら、旧河道の上にあるかどうか確認すべきです。以前NHKで取り上げられていた地震の特集番組では、液状化は埋立地や低地だけでなく盆地や丘陵地でも、旧河道によって起きうると指摘してました。また別特集では、阪神淡路大震災での建物への被害で大きかった場所の一つとして、旧河道の地盤の弱さが要因となっているとのことです。むかし河だった場所は、現在となっては外見上見分けることができないですが、地震の際にマンションの駆体にとっては侮ってはいけない要素なので合わせて調べておきたいポイントです。